2-03-反応樹脂型
反応樹脂型
反応樹脂型は、施工時に主剤と硬化剤と呼ばれる2成分の液体を混合する工法が多く、化学反応によって硬化させ、引張伸び特性に優れた低弾性の床版防水層を形成するものである。反応樹脂型の種類には、ウレタン樹脂系、エポキシ樹脂系、メタクリル樹脂系の合成樹脂などがある。施工時の温度、塗布作業性、可使時間、硬化後の性能を考慮し、柔軟剤、充てん材、顔料など各種の改質剤が添加されている。
施工方法は、樹脂の種類によって異なり、硬化速度が速いウレタン樹脂系やメタクリル樹脂系などは専用吹付け機械を用い、比較的硬化速度が遅いエポキシ樹脂系の場合には、ゴムレーキ、ローラーバケなどによる手塗りによる施工が用いられ、厚さ1〜3mmの床版防水層を形成する。
反応樹脂型は、塗りむらや硬化後塗膜の傷の発生には特に注意する必要がある。ピンホールや傷が発生した場合は防水欠陥部となることから、入念な管理を行い舗装の施工までに確実に修復しなければならない。